蓄電池の種類には、開放形蓄電池(液式)や制御弁式蓄電池(密閉式)など、多種多様な蓄電池が存在します。
通常は蓄電池点検に於いて(電圧測定、比重測定、内部抵抗測定、外観目視点検等)診断をしておりますが、より精密な診断方法として蓄電池容量試験があります。
蓄電池容量試験を実施する事により残存容量が数値としてわかりますのでお取替え時期が明確になります。
予防保全の見地から放電抵抗器・蓄電池容量試験器を使用しての劣化診断をお奨め致します。
容量試験機材のご紹介
蓄電池容量試験用放電抵抗器
蓄電池容量試験器(単セル試験用)
概要
全セル試験
放電抵抗器を用いた蓄電池容量試験は、実際の組電池(蓄電池全体)を装置から切り離し放電抵抗器に接続して試験を実施致します。
単セル試験
蓄電池容量試験器を用いた蓄電池容量試験は、試験対象蓄電池を1セル選定し、通常使用中の対象セルに接続して試験を実施致します。
特長
全セル試験
- 各種組電池の電圧に対応した放電抵抗器を豊富に取り揃えておりますので通信用からUPS用まで、広範囲にわたり試験を実施することが可能です。
- 蓄電池全セルで放電試験を実施しますので、実際の組電池としての実容量がわかります。
- 蓄電池設備を運用したまま、試験を実施したいと言うお客様のためには、仮設蓄電池を用意し負荷機器を停止せずに試験を実施することもできます。
単セル試験
- 浮動充電で使用中の蓄電池に、専用クランプで接続し試験が実施できますので、負荷機器から蓄電池を切り離す必要がありません。(仮設蓄電池の準備、負荷停止が不要)
- 試験中に停電が起きた場合でも、容量試験器にバイパスダイオードを内蔵しておりますので、試験電池が過放電状態にならず保護することができ、また負荷給電も可能です。
- 蓄電池の放電から充電までの一連の動作を、自動運転で実施することが可能です。
- 内蔵メモリーカードに充放電中の試験データが保存でき、編集が可能です。
- USBポートを使用して、PCを試験器に接続し試験中もデータ収集することができます。
- 試験器1台あたり、1〜300Aの放電電流で試験ができます。また最大で試験器3台を並列接続する事により900Aまでの放電電流を流すことが可能となり、大容量蓄電池の容量試験にも対応出来ます。